エージェントの作成と公開

miiboを使って実際にAIエージェント（チャットボット）を作成する方法をご紹介します。プログラミング知識がなくても、簡単な手順でAIチャットボットを作れる魅力をお伝えします。

miiboでのAIエージェント作成：基礎から応用まで

miiboでは、AIチャットボットの1単位を「エージェント」と呼びます。今回は、新規エージェントの作成から会話テストまでの流れを解説します。

1. miiboへのサインアップ

まずは https://miibo.dev/auth/login にアクセスし、メールアドレス、Google、またはAppleアカウントでサインアップします。

2. 新規エージェントの作成

ログイン後、「新規作成して開始する」ボタンをクリックし、以下の情報を入力します

1. エージェント名
2. 提供者名
3. アイコン画像
4. 紹介文（80文字以内）
5. AIによる自動応答の設定
6. 使用する言語モデルの選択
7. プロンプトの設定

3. エージェントとの会話テスト

作成したエージェントとすぐに会話ができます。ダッシュボードの「会話をテストする」をクリックし、プレビュー画面で実際に話しかけてみましょう。

AIエージェントカスタマイズのポイント

AIエージェントをカスタマイズする3つのポイントを紹介します。

「AIにプロンプトを考えてもらう」を完全攻略するための、詳細なガイドをお届けします。プロンプトエンジニアリングの専門知識がなくても、誰でも簡単に高品質なAIチャットボットを作成できる5つのステップを紹介します。

ステップ1：「AIにプロンプトを考えてもらう」機能へのアクセス

まずは、この新機能にアクセスする3つの方法をマスターしましょう。

ステップ2：AIとの対話によるプロンプト作成

機能にアクセスしたら、AIとの対話を通じてプロンプトを作成します。このプロセスを最大限に活用する5つのコツを紹介します。

1. 目的の明確化
   • AIチャットボットの具体的な目的や役割を明確に説明
   • 例：「顧客からの製品に関する問い合わせに答える」
2. 対象ユーザーの定義
   • 想定されるユーザー層や、その特徴を詳しく伝える
   • 例：「20代〜40代の女性で、美容に関心が高い層」
3. トーンと話し方の指定
   • 望ましい会話のスタイルや雰囲気を指定
   • 例：「フレンドリーだが、専門的な知識も提供できる」
4. 具体的なシナリオの提示
   • 想定される質問や状況の例を複数提供
   • 例：「新商品の特徴について質問される」「使用方法の説明を求められる」
5. 制約条件の明確化
   • AIが避けるべき話題や行動を明確に指定
   • 例：「個人情報の収集は行わない」「医療アドバイスは提供しない」

ステップ3：生成されたプロンプトの確認と調整

AIが生成したプロンプトを確認し、必要に応じて調整します。ベストプラクティスを紹介します。

1. 全体の構造の確認
   • プロンプトが目的、役割、トーン、制約などを適切にカバーしているか確認
2. キーワードの追加
   • 重要な概念や用語が含まれているか確認し、必要に応じて追加
3. 具体例の充実
   • より多様な対話シナリオを追加し、AIの応答の幅を広げる
4. 明確さと簡潔さのバランス
   • 必要な情報を漏らさず、かつ冗長にならないよう調整
5. 再生成の活用
   • 満足できない部分があれば、AIに再度プロンプトの生成を依頼

ステップ4：プロンプトのテストと評価

作成したプロンプトの効果を確認するための、効果的なテスト方法を紹介します。

1. 多様な質問の準備：
   • 想定されるユーザーの質問リストを作成（最低10個）
2. エッジケースのテスト：
   • 予期せぬ質問や、範囲外の話題についても試してみる
3. 会話の流れの確認：
   • 連続した対話を行い、文脈の理解度をチェック
4. 応答の一貫性テスト：
   • 同じ質問を異なる表現で複数回試し、回答の一貫性を確認
5. ユーザー体験の評価：
   • AIの応答が親しみやすく、かつ目的に沿っているか総合的に評価

ステップ5：継続的な改善とメンテナンス

AIチャットボットの性能を長期的に向上させるための、効果的な戦略を紹介します。

1. 定期的なログ分析：
   • 週に1回、会話ログを確認し、頻出の質問や課題を特定
2. ユーザーフィードバックの収集：
   • チャットボット内で簡単なフィードバック機能を実装
   • 月に1回、詳細なユーザーアンケートを実施
3. プロンプトの定期更新：
   • 2週間に1回、プロンプトを見直し、新しい情報や改善点を反映
4. A/Bテストの実施：
   • 異なるバージョンのプロンプトを作成し、パフォーマンスを比較
5. 業界トレンドの反映：
   • 月に1回、業界の最新トレンドや新しい質問をプロンプトに追加

miiboで作成したAIエージェントを効果的に公開し、活用するための方法をご紹介します。エージェントの公開設定から、URLのカスタマイズまで、実践的なテクニックをお伝えします。これらの知識を身につけることで、あなたのAIエージェントの可能性が大きく広がります。

エージェント公開の基礎知識

miiboで作成したAIエージェントには、「プレビュー版」と「公開版」の2つの状態があります。公開設定を行うことで、最新の状態が公開版に反映され、他のユーザーと共有できるようになります。

公開には「一般公開」と「限定公開」の2種類があります：

1. 一般公開：誰でもアクセス可能なURLが発行され、広く共有できます。
2. 限定公開：URLは発行されませんが、外部サービス連携が可能です。

一般公開のメリット

• チャットページのURLを自由に共有できる
• ウェブサイトへの埋め込みが可能

限定公開のメリット

• 公開範囲を制限しつつ、外部サービス連携が可能
• LINEやSlack、API経由での利用に適している

URLカスタマイズで広がる可能性

公開したエージェントのURLをカスタマイズすることで、さらに柔軟な活用が可能になります。主に3つのパラメータを使用できます

nameパラメータの活用例

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?name=カスタマーサポートAI

この設定により、チャットページのタイトルが「カスタマーサポートAI」と表示されます。

utteranceパラメータの活用例

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?utterance=こんにちは、注文状況を確認したいです

この設定により、チャットページを開いた時点で「こんにちは、注文状況を確認したいです」という発話がエージェントに送信されます。

任意のパラメータの活用例

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?platform=web&version=1

この設定により、「platform」と「version」という情報がユーザーのステートとして保存されます。これらの情報は、エージェントの応答をカスタマイズする際に活用できます。

URLカスタマイズの実践的活用法

商品別のサポートページ 異なる商品ラインナップごとに、適切な初期発話とページ名を設定したURLを用意します。

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?name=スマートフォンサポート&utterance=スマートフォンについて質問があります

キャンペーン別の案内 マーケティングキャンペーンごとに、異なるパラメータを設定したURLを作成します。

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?campaign=summer2024&source=email

ユーザー属性に応じた対応 ユーザーの属性情報をパラメータとして渡し、それに応じた対応をするよう設定します。

https://miibo.jp/chat/[エージェントID]?userType=premium&language=en